購入した当初は、パソコンはそれなりに快適に動いていたと思いますが、何年も使っていると次第に動作が遅くなってきます。パソコンの動作原理に関係しています。順に見ていきましょう。
1.最も多いのが、メモリの不足です。
- メモリとはパソコンの作業領域ともいえるものです。
- 例えば、机の上は作業領域といえますが物がいっぱいあれば次の作業をする場合、ものをどかして空きを作ってからしか作業ができません。パソコンも同じで、メモリがいっぱいの状態で次のプログラムを動かそうとすると、他のプログラムをどかしてからしか動きませんので余分な作業が発生します。
- 通常、セキュリティ対策ソフトを入れてから遅くなるといったケースが多いようです。セキュリティ対策ソフトはこのメモリをいっぱい使うからです。とはいってもセキュリティ対策ソフトをはずすとウイルスが心配ですのではずせません。
- では、別のプログラムを削除すればよいのですが、単に削除してもメモリの空きに寄与するとは限りません。ゲームソフト、はがき作成ソフトなどは動いて初めてメモリを使うので、単に削除してもハードディスクの空きを増やすだけです。
- 常に動いているプログラムを削除すればよいのですが、どれを削除してよいかは簡単にはわかりません。対応としましては、メモリを増やすのが良いと思います。メモリは市販で購入できます。
2.次は、CPUの使用率が高い場合です。
- パソコンのCPUとは頭脳に相当するもので、CPUの使用率が高いということは次の仕事に頭脳を割り振れないのでなかなか仕事が進まない、つまり、動きが遅いといった現象になります。
- CPUの動きは非常に速いので、一瞬に処理を終えて次の処理を待ちます。したがって、通常はCPUの使用率は数パーセントで次の仕事を待っています。
- これが常に数十パーセント使っているという状態であれば異常です。例えば、ウイルス感染していてそれが常に動いていることもあり得ます。
- 対策としましては、CPU使用率の高いプログラムを特定してそれを削除する必要があります。物理的にCPUを交換することもできますが、一般的に非常に費用がかかります。交換するなら買い換えたほうがよいでしょう。
3.次は、ハードディスクへのデータの格納問題です。
- ハードディスクにデータ、プログラムがばらばらに格納されて、読み込みが効率的に行えていないことが考えられます。
- ハードディスクにデータを格納する場合、一つの連続したエリアに格納するのではなく、小さく区切られた空きエリアを探して格納していきます。
- これを長年繰り返しているとかなりのばらつきが発生しています。パソコンでは断片化が発生してると言いますが、これをなるだけ連続したエリアに格納することができます。デフラグといった機能が用意されていますので、ばらつき度合いを見て実行したほうがよいでしょう。
■当社の対応
- 当社では、メモリの増設、CPU高使用率プログラムの特定および対処を行います。
- また、デフラグのやり方をご説明いたします。